情熱プログラマー第1章を読んだ

RubykaigiでChad Fowler氏の『情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方』を買ってきた。そしてとりあえず第1章、読んだ。
この本は、『My Job Went To India オフショア時代のソフト開発サバイバルガイド』の改題改訂版。
改題改定前の本は読んだことないが、本当にこの本は、そんな後ろ向きなタイトルがついていた本なのだろうか?

とても情熱的で、しかしビジネスに対してプログラマーがとるべき態度を明確に示しているあたり、『The Passionate Programmer』(邦題:情熱プログラマー)というタイトルは偽りない。

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

とりあえずはメモを残していく。

第1章について

情熱プログラマーは大きな柱として、4つのステップがある

  1. 市場を選ぶ
  2. 製品に投資する
  3. 実行に移す
  4. 製品を売り込む

第1章は一番最初の「市場を選ぶ」というステップについて書かれている。そういったことから、プログラミングというよりももう少し自分たちを俯瞰している章だ。

気に入ったい項目を幾つか列挙

イントロダクション

平均的アメリカ人は起きている時間の半分を仕事に費やしているそうだ。
(中略)
仕事をうまくこなすということは、使える時間の50パーセントにおける活動が自分の得意分野であることを意味している。逆に仕事がうまくできなければ、自分の時間のかなりの部分を、最善を尽くしていないという不完全燃焼や罪悪感を持ちながら過ごすことになる。

仕事に最善をつくすことに対して何か異論を唱えるよりも、その時間を、仕事をうまくこなすための学習の時間にあてることができるはず。

3. コーディングはもう武器にならない

重要な人材であり続けたいなら、自分が従事しているビジネスの分野にもっと首を突っ込まなければ。
(中略)
そのビジネスの分野で一目置かれる存在になるべきだ。

プログラミングでもらえる給料は(ここでいう)ビジネスにより発生している。そこに首を突っ込むことに違和感はないよね?むしろそうすべきだと思う。僕もすぐそうする。

4. 一番の下手くそでいよう

Pat Methenyが若いミュージシャンたちにアドバイスするときの決まり文句。「どんなバンドで演るときも、一番下手なプレイヤーでいろ」
(中略)
いつも自分より優れた人達と一緒に演奏するという意味だ。
(中略)
一番下手な人間であろうとすると、結果的に自分を見くびらずに済む。

周りの人たちを変えるのでなく、自分より優れたポイントを探したり、自分より優れた人達と一緒にできるプロジェクトを探したり、ということ。

7. 万能選手になろう

万能選手になろうとするなら、特定の役割やテクノロジで自分自身を規定しないことだ。
(中略)
自分が実際に相手にするプラットフォームのことを熟知している開発者はめったにいない。そういう開発者に会うと気分がいいだけでなく、アプリケーションもうまく動くし仕事も早く片付く。

プログラマが、自分のあいてにしているプラットフォームのことを熟知しているだけで、仲間や顧客は安心感をもてるんじゃないだろうか。

8. スペシャリストになろう

何かのスペシャリストであるということを、単に他のことを知らないという意味で使っている人が多すぎる。
(中略)
医療業界では、ある分野の特定の領域について深く理解している人のことをスペシャリストと呼んでいる。医者は患者をスペシャリストのもとに差し向ける。なぜなら、特定の症例ではスペシャリストのほうが一般医よりも適切な処置が出来るからだ。

万能選手になろう、と組み合わせて読む。特にスペシャリストと万能選手(ジェネラリスト)は分けて考えられがちだが、Chadは分けていなかった。ある種の相関性があるような形で話していた。
相手にしているプラットフォームのことを熟知し、かつ特定の領域に着いてさらに深く理解している人、そういうプログラマーが求められている。

10. 愛せよ、さもなくば捨てよ

さまざまな分野で偉大な業績を残した人たちの伝記を読んだりドキュメンタリーを見たりすれば、やはり何かに情熱的に取り組む姿が浮かび上がってくるはずだ。偉大なジャズサックス奏者のジョン・コルトレーンは、唇から血を流すくらい練習に励んだんだそうだ。

自分振り返り

今まで本当に情熱敵であっただろうか?
本当に真剣にビジネスに対して首を突っ込めていただろうか?
万能選手とスペシャリストを目指すことが出来ていただろうか?

再スタートしなければいけない!
まずはこのメモもスタートの証。そして宣言。

やると決めた。であれば、情熱をもって取り組む。

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

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